未承認薬投与の2人が退院、早期の治療が奏功か リベリア
リベリア北部ボインジャマ(CNN) 世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱に感染して実験段階の治療薬「Zmapp」の投与を受けたリベリア人医師と助手が30日に退院した。
2人はリベリアの治療センターに入院していた。関係者らは、早期の治療が功を奏したとの見方を示している。
WHOによると、退院にはリベリアの大統領が立ち会った。2人はともに職場に復帰する意思を示しているという。
Zmappは、米企業がエボラ出血熱の治療薬として開発している未承認の薬。最初に投与された米国人の医師ら2人は回復した。リベリアでは医療従事者3人が投与を受けたが、このうち医師1人は24日に死亡していた。
エボラ出血熱の感染は同国とギニア、シエラレオネ、ナイジェリアの西アフリカ4カ国に加え、新たにセネガルにも拡大している。
WHOによると、今回の流行では疑い例も含めた感染者が3069人に上った。このうち4割以上は過去3週間に発生している。