出発直後にタンカーが消息絶つ、海賊か シンガポール沖
(CNN) ベトナム船籍のタンカーが今月2日にシンガポールを出発した直後から行方不明になっていることが8日までに分かった。海賊に乗っ取られた恐れがあるという。
ベトナム・ニュース(VNS)によると、タンカー「サンライズ689」には乗組員18人が乗っている。石油5200トンを積んでシンガポールの港を出発し、わずか40分後に消息を絶った。
タンカーは5日にベトナム南部のコンソン島に到着する予定だったが、連絡が取れないままとなっている。
ベトナム外務省はシンガポール、マレーシア、ブルネイ、インドネシアの在ハノイ大使館に文書を送り、捜索への協力を呼び掛けた。
国際海事局(IMB)によると、東南アジアでは最近、タンカーが海賊から深刻な攻撃を受ける事件が相次いでいる。IMBは今年7月の報告書で、軽油を積んだ小型タンカーが4月以降に少なくとも6隻乗っ取られたとして懸念を示していた。昨年までは、港に係留中の船から物が盗まれるといった事件が大半を占めていたという。