酸素マスク姿の遺体発見、全員即死せずか マレーシア機撃墜
(CNN) ウクライナ東部上空で今年7月17日に発生したマレーシア航空17便の撃墜事件で、発生の経緯などの究明作業を主導するオランダのティマーマンス外相と同国の検察当局は12日までに、乗客1人の遺体が酸素吸入マスクを装着していた状態で発見されたことを明らかにした。
マスクを着ける時間があったことを意味し、乗客乗員計298人全員が撃墜の衝撃で即死しなかったことを示唆すると受け止められている。
検察当局は9日の声明で、マスクを着けた遺体は身元確認の作業中に発見されたと指摘。伸縮性のひもがついたマスクは首部分に引っかかっていたという。この乗客がマスクの装着に至った過程やその時間帯などについては不明としている。
オランダの科学捜査研究所がマスクを調べ、指紋や唾液(だえき)、DNAの検出を試みたが、結果はまだ出ていないという。ただ、この乗客の親族にはマスク着用などの事実は伝えられた。