エボラ対策費、目標額の3分の1しか集まらず
(CNN) 西アフリカを中心に猛威を振るっているエボラ出血熱のに対応するため国連が先月、国際社会にエボラ熱対策として10億ドル(約1070億円)の拠出を呼び掛けた件で、ケリー米国務長官は19日までに、各国の駐米大使らとの会合で、目標額の3分の1しか集まっていないと訴えた。
ケリー長官は、国際社会が一致して対応に当たらなければ、HIVやポリオのように、エボラ出血熱に何十年もの間、対処し続けなければならなくなる可能性があると警告を発している。
英国のキャメロン首相は18日、欧州連合(EU)に10億ユーロ(約1360億円)の資金援助と2000人の支援要員派遣を求めた。
カナダ保健当局は同日、実験段階のエボラ熱ワクチン800本を20日以降、ジュネーブのWHO本部へ送ると発表した。ワクチンは動物実験で効果が確認され、12月までの予定で臨床試験が実施されている。
フランスは流行国のひとつ、ギニアから毎日1本到着する便の乗客を対象に、問診と検温を開始した。
スペインでは死亡した患者を担当していた看護助手1人が2次感染し、首都マドリードの病院に入院している。当局の緊急対策チームは、ウイルスに接触した可能性のある87人について経過観察を続けている。