北朝鮮で解放された米国人2人が帰国 「支援に感謝」
(CNN) 北朝鮮での服役生活の末に解放された米国人のペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)、マシュー・トッド・ミラー両氏が8日深夜、ペ氏の自宅がある米ワシントン州に到着した。
同州の軍基地に到着した政府専用機から、ペ氏とミラー氏が順に降り立った。2人を出迎えた記者団の前で、ペ氏は「皆さんの支援にただ感謝したい」と語り、オバマ大統領と国務省の尽力にも謝意を示した。さらには北朝鮮政府に対しても「帰国を認め、家族と再会させてくれたことに感謝する」と述べた。
かねて懸念されていた健康状態については「回復しつつある」と語った。
ミラー氏から記者団へのコメントはなく、カリフォルニア州にいる同氏の家族も沈黙を守っている。
両氏の解放は、クラッパー米国家情報長官が訪朝し、オバマ米大統領から金正恩・北朝鮮第1書記への親書を届けた後で実現した。北朝鮮に拘束されていた米国人はこれで全員が解放された。
北朝鮮政府は声明で、オバマ大統領が両氏の行動について「心からの謝罪」を表明したと主張。2人とも「罪」を反省して真面目に服役していたため、金第一書記が解放を命じたと述べている。