シナゴーグ襲撃、死者5人に イスラエルが報復
エルサレム(CNN) 西エルサレムのハール・ノフ地区にあるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)が武装したパレスチナ人の2人組に襲われた事件で、重体に陥っていた警官が数時間後に死亡し、死者は計5人となった。イスラエル当局は東エルサレムで2人組の自宅を破壊した。
襲撃は18日午前7時に発生。シナゴーグでの朝の礼拝に約30人の信者らが集まっていた。2人組は信者らを刃物で刺し、さらに銃を取り出して発砲した。
死亡した5人のうち警官以外の4人はいずれも40~50歳代のラビ(ユダヤ教聖職者)。4人はイスラエル国籍のほか、3人が米国籍、1人が英国籍も持っていた。故意に狙われたのかどうかは明らかでない。警官は女性を救助しようとしている時に撃たれ、病院へ運ばれていた。ほかに7人が負傷し、このうち3人は重傷とされる。犯人の2人組は現場で射殺された。
イスラエル当局が公開したシナゴーグ内部の写真には、床に横たわる複数の遺体や粉々に割れた眼鏡、血まみれの壁などが写っている。警察の報道官はCNNに「現場は写真よりもはるかにひどい状況だった」と語った。
エルサレムでは2008年3月の銃乱射事件で神学生8人が殺害されて以来の惨事となった。