エボラ熱の流行、コンゴ民主共和国で終息 WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)は21日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で犠牲者が出ていたエボラ出血熱の終息を宣言した。
同国ではこれまで49人が死亡、感染者数は疑い例も含め計66人となっていた。陰性と診断された患者が最後に確認された後、観察期間の42日が経過し、この間新たな感染者は発生していなかった。
WHOはエボラ熱の流行を封じた同国指導者らの尽力を称賛した。終息宣言はナイジェリアやセネガルでも出されている。
ただ、コンゴ民主共和国で確認されたエボラ出血熱は、リベリアなど西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ熱とは異なるウイルスが原因だった。
WHOが19日発表したエボラ熱の世界規模の被害統計によると、感染者は1万5000人以上、犠牲者は5000人以上となっている。