ISISの「首都」に空爆、米軍主導で30回 シリア北部
(CNN) 英ロンドンに拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、シリア空爆を続ける米軍主導の有志連合軍は11月29日から30日にかけ、イスラム組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が「首都」と称するシリア北部の都市ラッカを空爆した。
監視団が30日に発表したところによると、ラッカへの空爆は30回に及んだ。同市を拠点とする別のシリア反体制派グループも、市北西部に約30回の空爆があったと報告している。
米軍主導の空爆はこれまで、トルコ国境近くのアインアルアラブ(クルド名コバニ)を主な標的としてきた。一方ラッカでは先週、シリア軍による空爆で100人近くが死亡し、多数の住民らが重体となっていた。
監視団によると、シリアでは30日も各地で戦闘が続き、空爆や砲撃で計40人以上の死者が出た。北部アレッポ北郊での衝突では、国際テロ組織アルカイダ系の反体制派武装組織「ヌスラ戦線」の指導者が死亡したという。