過激派が住民の頭部切断、先週から5人目 ソマリア
モガディシオ(CNN) ソマリア中部の村に住む男性教師がイスラム過激派組織「シャバブ」に拉致され、頭部を切断された遺体で見つかった。同国では先週以降、これで5人が同じ手口で殺されている。
死亡した男性は45歳で、イスラム教の聖典「コーラン」を教えていた。地元当局の報道担当者がCNNに語ったところによると、12日の夜に自宅から連れ去られ、13日朝に頭部のない遺体が村の近くで発見された。
同担当者によれば、シャバブは最近、村の住民に退去を命じたが、一部の住民がこれを拒否していた。男性もその1人だったために殺害されたとみられる。
シャバブは先週、ソマリア南西部の街で女性警官2人の首を切って殺害した。これに対して、一方の警官の夫だった政府軍兵士が報復と称し、シャバブのメンバー5人の妻たちを殺害した。
さらに南部でも、政府軍兵士2人がシャバブに頭部を切断されて殺された。
シャバブはイスラム原理主義国家の樹立を主張し、ソマリア各地でテロを繰り返している。これまでに国際支援スタッフや報道関係者、民間指導者、アフリカ連合(AU)軍要員らが殺害された。