今年はクリスマス休暇なし? プーチン大統領が通告
(CNN) ロシアのプーチン大統領は25日の閣議で、政府関係者に今年のクリスマス休暇はないと通告した。
閣議の演説でプーチン大統領は、「少なくとも今年に限っては、政府や政府機関にそのような長期休暇を取っている余裕はない」「私の言うことは分かっているはずだ」と力説。この内容は国営テレビでも放送された。
ただしロシアでは東方正教会の伝統に従って、毎年1月7日にクリスマスを祝っている。
ロシア経済は欧米の制裁や原油価格の下落で深刻な状況に陥っており、プーチン大統領は「我が国の経済は構造改革に努めなければならない。この方向で多くのことをやってきたが、最近の出来事は、それが不十分だったことを示している」との見方を示した。
1週間前までプーチン大統領は、ロシアの経済が深刻な状況に陥った責任は西側諸国にあると強調し、原油価格が下落したのは米国とサウジアラビアの陰謀とまで主張していた。
しかし25日の演説では一転して、「我々が直面している困難は外的要因によるものだけではない。一部の制裁や世界市場の状況に起因する制約だけでなく、我々自身の至らなさが何年も積み重なってきた結果でもある」と述べ、自国にもある程度の責任があるとの認識を示した。