「ヨルダン軍空爆で米人質が死亡」、ISISが主張
アンマン(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は6日、ヨルダン軍の空爆により、ISISの事実上の「首都」であるシリア北部ラッカで、米国人女性の人質が死亡したとする声明をインターネット上に投稿した。
この投稿には崩壊した建物の写真が含まれており、人質の女性はその建物内に拘束されていたという。この女性の身元は6日、女性の家族により、シリアで救援活動を行っていた米アリゾナ州プレスコット出身のカイラ・ミューラーさん(26)と判明した。ミューラーさんは2013年8月、シリアのアレッポで国境なき医師団(MSF)の病院を出た後に拘束されたという。
しかし、ISISは遺体の写真など、ミューラーさんが死亡した証拠を一切示していない。
ヨルダン政府のモマニ報道官は、(ISISの主張について)現在調査中としながらも、主張には信頼性がなく「非常に懐疑的」とし、さらに、はるか上空を飛行するヨルダン機を判別できたのか、また、武器庫に人質を拘束したりするか、についても疑問を呈した。