リベリア、国境封鎖や夜間外出禁止を解除 エボラ下火に
(CNN) アフリカ西部リベリアのサーリーフ大統領は22日までに、エボラ出血熱の感染阻止で昨年7月に打ち出していた国境封鎖を解除すると発表した。また、昨年8月に全土に発令していた夜間外出禁止令も解除した。
いずれの解除も22日から発効する。同国では最近、5カ月間にわたって続いていた学校の閉校措置も中止となっていた。
世界保健機関(WHO)によると、リベリア、ギニアやシエラレオネで集中的な被害が出ていたエボラ出血熱の犠牲者はこれまで計約9365人。リベリアでの死者は約3900人で、一時は遺体収容袋の不足にも追い込まれる事態となっていた。
しかし、WHOは昨年10月、リベリアでの新たな感染件数の減少を発表。今年2月15日までの1週間で新たに判明した感染例は2件のみと流行が下火になっていることを示唆する最新統計も明らかにした。一方、同期間における該当数字はギニアで52件、シエラレオネでは74件だった。
サーリーフ大統領は今後のエボラ熱対策で楽観的な見方を示したものの、現状に満足することなく国境周辺などで今後も必要な衛生対策を講じ続けるよう促した。