ネムツォフ氏殺害の容疑者、関与否定 自白から一転
モスクワ(CNN) ロシアの野党指導者ボリス・ネムツォフ氏が殺害された事件でザウル・ダダエフ容疑者は11日、自白を撤回した。自白は強要されたもので無罪だと主張している。
ダダエフ容疑者は人権活動家2人と面会し、逮捕後に犯行を認めたのは脅かされたからだと述べた。拷問を受けたほか、家族や友人にも災いが及ぶと脅されたという。
ダダエフ容疑者はネムツォフ氏殺害事件で訴追された2人の容疑者のうちの1人。残る3人の容疑者は現時点では訴追されていない。
だが当局は、この人権活動家らが捜査に「干渉した」と判断。2人は召還され、動機について尋問される見込みだという。当局は、2人がダダエフ容疑者と面会し質問した際に法令に違反したとの見方を示している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、2人の人権活動家の取り調べを行うとの当局の決定を批判。人権活動家を「刑事起訴するとの脅し」は「捜査の公平性に関する重大な疑問を引き起こす」と指摘した。