サウジアラビア、イエメンを空爆
(CNN) サウジアラビアのアルジュベール駐米大使は25日、米ワシントンで記者団に対し、同国が隣国イエメンで軍事作戦を開始したことを明らかにした。
アルジュベール大使は、この作戦で複数の都市を空爆したと述べ、「われわれは断固としてイエメンの正統な政府を守る」と強調した。空爆に米国はかかわっていないという。
アラブ高官によれば、湾岸協力会議(GCC)は間もなく発表する声明で、イエメンからの要請を受けて介入する用意があると表明する。声明にはオマーンを除くGCC加盟国が署名する予定。軍事作戦には全加盟国が加わるわけではないとしている。
イエメンの当局者によれば、25日には港湾都市アデンの一部と、近くにあるイエメン空軍の基地が武装勢力「フーシ派」などに制圧された。同基地にいた米軍特殊部隊は治安情勢の悪化を受け、先に同基地から退避していた。
イエメンのハディ大統領は首都サヌアがフーシ派に制圧された後軟禁状態にあったが、その後脱出してアデンに滞在していた。武装勢力の広報は、ハディ大統領はアデンから脱出したと話している。
25日現在、ハディ大統領の居所は確認できていない。米国務省のサキ報道官は、大統領が「自発的に同地を離れたことは明らか」と述べる一方、行き先については言及しなかった。