ドイツ機墜落、ルビッツ副操縦士とは?
(CNN) 乗客乗員150人が乗った旅客機を故意に墜落させたとされるジャーマンウィングスのアンドレアス・ルビッツ副操縦士(28)。最後の瞬間の音声は、同機のボイスレコーダーにも残っていなかった。
捜査当局によると、ルビッツ副操縦士は機長を閉め出して1人で操縦室に残った。ボイスレコーダーには副操縦士の落ち着いた呼吸音だけが収録されていた。
当局者によれば、ルビッツ副操縦士は精神衛生診断に合格して採用され、テロ組織との関係も確認されておらず、飛行中に健康問題が生じた形跡もない。
親会社ルフトハンザ航空のカーステン・シュポア最高経営責任者(CEO)も26日、同副操縦士はすべての試験に合格して健康診断にも異常はなく、精神的に不安定な兆候もなかったと語った。
ルビッツ副操縦士が育ったドイツ西部のモンタバウアーで同じ飛行クラブに所属していた知人のパイロットたちは、信じられないと口をそろえる。ある知人は「ごく普通の若者だった」と振り返り、別の知人も「私の知っているアンドレアスならこんなことはあり得ない」と絶句した。
ジャーマンウィングスによると、ルビッツ副操縦士は2013年に採用され、ドイツ・ブレーメンにあるルフトハンザの施設で訓練を受けた後、630時間の飛行経験を積んできた。