「アラビア半島のアルカイダ」指導者が死亡 イエメン
(CNN) イエメンを拠点とする国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の指導者の一人で、かつてキューバのグアンタナモ米海軍基地に収容されていたイブラヒム・ルバイシ容疑者が13日夜に死亡した。AQAPのメディア部門「アルマラヘム・メディア」が発表した。
同メディアは、ルバイシ容疑者を「宗教学者であり、戦闘指揮官でもある」と紹介。「十字軍兵士による空爆」で殺害されたと伝えた。
イエメンの国防当局者1人と国家安全保障当局者2人も同容疑者の死亡を確認したが、詳細な経緯は明らかにしていない。
ルバイシ容疑者は数年前までグアンタナモ基地に収容されていた。一部の収容者らがブッシュ前政権を相手取り、拘束の違法性を主張した裁判にも加わった。サウジアラビアによる過激派更生プログラムの一環で釈放されたが、その後テロ活動に復帰していた。
イエメンでは政府軍とイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」の攻防が続き、その混乱に乗じてAQAPが勢力を拡大している。
米軍は同国政府と連携してAQAP掃討作戦を展開してきた。無人機攻撃で多数のメンバーが死亡しているが、現地の治安悪化を受け、3月に特殊部隊を撤退させた。