福島第一原発にロボット投入、内部で停止
東京(CNN) 東京電力は福島第一原子力発電所の格納容器の状況を調べるため、遠隔操作のロボットを投入した。ロボットは内部で停止し、東電は回収を断念した。
ロボットは格納容器内部の放射線量などのデータを収集したり、がれきの散乱状況を調べたりする目的で、今月10日に初めて投入された。
しかし東電によると、約10メートル進んだところで動かなくなったため、ケーブルを切断する決断を下した。
東電は13日、ロボットが撮影した映像を公開した。それによると、ロボットは障害物に進路をふさがれて立ち往生したとみられる。
ロボットは停止するまでに、予定されたルートの3分の2まで進んでいたという。放射線量の測定も18カ所のうち14カ所で完了。依然として非常に高い線量が確認された。
福島第一原発の廃炉処理には長い年月がかかり、費用は約6兆円に上るともいわれている。