バチカンがテロ標的に、イタリアで逮捕者 アルカイダと関係
ローマ(CNN) イタリア警察は24日、国際テロ組織アルカイダの関連組織がバチカンを含む複数の標的を狙ったテロ攻撃を画策していたとして一斉捜索を行い、容疑者複数人を逮捕した。
捜査は組織の拠点がある西部サルデーニャ島など国内7州で行われた。サルデーニャ島カリアリの主任検察官によると、電話盗聴などから、このグループがイタリア、パキスタン、アフガニスタンの各国でテロ攻撃を計画していたことが明らかになった。一部メンバーはアルカイダの指導者、故オサマ・ビンラディン容疑者と直接連絡を取っていたという。
バチカンに対するテロ計画の話し合いが行われたのは10年3月。この時期に、自爆テロの候補者がアフガニスタンからイタリアに一時入国していたという。
国営ANSA通信はカリアリ警察当局の話として、10年春の関係者の家宅捜索でテロ計画が未遂に終わった可能性があると伝えた。
バチカンが標的になっていたとの報道について、バチカンのロンバルディ報道官は、10年の段階で未遂に終わった事件の話であり、現時点で警戒すべき特段の理由は見つからないと述べた。