葬儀の余興にストリップ、中国政府がダンサー拘束
(CNN) 中国の地方部で葬儀の余興としてストリッパーを呼ぶ習慣が広まり、政府が摘発に乗り出した。
新華社通信によると、ストリッパーは主に葬儀の参列者を増やす目的で雇われているという。CNNは、河北省の村で営まれた葬儀で、子どもを含むあらゆる年代の参列者がダンスを見物している写真を入手した。
写真の提供者は、旧正月に帰省した際に村の老人の葬儀に参列したところ、この光景に出くわしたという。「このパフォーマンスは一線を越えていた。葬儀にストリッパーを雇って踊ってもらうという話は聞いたことがあったが、目にしたのは初めてだった。ストリッパーを見てショックを受けた」とこの男性は話す。
村ではしばらく前からこの習慣が広まっていて、問題視する人はいなかったという。
これに対して中国文化省は23日に通達を出し、こうした葬儀ストリッパーを取り締まると発表。河北省と江蘇省で参列者がストリップショーなどを見物したとされる問題について捜査を行ったことを明らかにした。
同省はストリップショーについて、「エンターテインメントビジネスの文化的価値」をおとしめるものであり、「野蛮な行為」だと断じている。
ストリップショーを含むポルノは中国では禁止されており、捜査対象となった2つの事案ではストリッパーが「行政拘束」されたという。