メルケル独首相がロシア訪問、プーチン大統領と会談
(CNN) ドイツのメルケル首相は10日、第2次世界大戦後70周年に合わせてロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領と会談した。
ロシアは9日、対独戦勝70周年記念式典を開催したが、ウクライナ情勢を巡って同国と対立する欧米諸国の首脳らは出席を見送った。メルケル首相の訪問には、これを埋め合わせる意図があったとみられる。
メルケル首相は記者会見で「ロシアとドイツの関係は困難な局面にあるが、私にとってこの機会に戦没者を追悼することは重要だった」と語った。一方で、ロシアによるクリミア編入は違法との見方を改めて表明した。
これに対してプーチン大統領は、欧州連合(EU)による対ロ制裁を批判。「ウクライナ情勢についての意見の相違が原因でドイツとの関係が悪化していることは事実だ」と述べ、両国間の貿易規模は昨年6.5%減少したと指摘した。