シンガポール機、飛行中にエンジン全停止 悪天候に見舞われ
香港(CNN) シンガポール航空の旅客機が飛行中に暴風雨に巻き込まれ、エンジンが一時的に全停止するトラブルが起きていたことが28日までに明らかになった。
シンガポール航空の広報によると、乗客乗員194人を乗せて23日にシンガポールから上海に向かっていたSQ836便(エアバスA330―300型機)は、離陸から約3時間半後、3万9000フィート(約1万1900メートル)の高度を飛行中に悪天候に見舞われた。
この影響で2基のエンジンが両方とも一時的に停止。操縦士が運航手順に従って両エンジンを復旧させた。同機はそのまま上海に向けて飛行を続け、現地時間の午後10時56分に無事着陸したという。
エンジンは2基とも到着後に上海で点検や検査を行ったが、異常は見つからなかった。同航空はエンジンを製造した英ロールス・ロイスやエアバスと共同で、引き続き原因の究明に当たっているという。
航空情報サイトの「フライトレーダー24」によると、同機はエンジンが復旧するまでの間に1万3000フィート(約4000メートル)降下した。シンガポール航空はこの情報についてはコメントしていない。
エアバスにも現時点では取材できなかった。