英ノーベル賞科学者が教授辞任、女性は「邪魔」発言で物議
(CNN) ノーベル医学生理学賞を受賞した英国人科学者のティム・ハント氏が国際会議で研究室での女性の存在を侮辱するような発言を行い、ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の名誉教授職の辞任に追い込まれた。
問題の言動は、韓国で最近開かれた科学ジャーナリスト世界会議で飛び出し、参加していたロンドンのシティ大学の関係者がツイッター上で暴露し、物議を醸していた。ハント氏は研究室の女性について周囲の男性に「恋をする。批判すると泣かれる」などと述べたとされる。
同氏は英BBC放送との会見で、自らの発言が引き起こした不快感などへの謝罪を表明。ただ、女性と問題を起こすことを意図してはいなく、正直な気持ちで述べただけと、発言内容を撤回する考えはないともした。
その上で研究室内で恋愛問題が起きているのは現実とも主張し、自らが女性と恋におちた経験にも言及。研究室の女性が「私に恋したこともある。研究室においては対等なレベルで仕事を進めることが非常に重要であり、恋愛感情が起きることは科学の研究生活に対して大きな阻害要因になる」とも語った。