ISISがパルミラ遺跡近くの霊廟を破壊
(CNN) シリア政府は25日までに、同国中部パルミラの遺跡近くで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がイスラム教の古い霊廟2つを破壊したと明らかにした。
パルミラ遺跡は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に指定されているが、5月にISISに占領され、破壊行為が懸念されていた。
シリア政府の文化財当局の責任者名で出された電子メールによれば、当局は地元住民からの連絡で4日前、破壊を知らされたという。
破壊された霊廟の1つは、パルミラから北に4キロの地点に建っていた預言者ムハンマドの一族の血を引く人物の霊廟。もう1つはパルミラ遺跡の「勝利の門」から500メートルしか離れていない500年前の宗教家の霊廟だという。
シリア文化財当局のウェブサイトには、爆破された霊廟からほこりや破片が吹き飛ぶ写真が掲載されている。
同サイトによれば、パルミラでは他の歴史的建造物にも地雷が仕掛けられているほか、博物館の入口にあったライオンの像も破壊されたという。