ISIS最高指導者の潜伏情報も殺害の空爆間に合わず 米国

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シーア派指導者、ISISを強く非難

ワシントン(CNN) 米政府当局者は18日までに、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のアブバクル・バグダディ最高指導者がシリア北部ラッカ周辺に潜んでいるとの複数の諜報(ちょうほう)を最近得たものの、具体的な内容に乏しく、情報入手の日時が遅れたこともあり殺害を図る空爆が実行出来なかったことを明らかにした。

同容疑者の動向に関する諜報は約3週間前に途絶えたとも述べた。CNNの取材に応じた米政府当局者の全員が、バグダディ容疑者は生存し、ISISの作戦を依然仕切っているとの見方を示した。

ISISはラッカを「首都」と宣言している。同容疑者の居場所などに関する情報の詳細は不明。情報が途切れたことについては、携帯電話や通信機器の秘密裏の傍受に支障が出た可能性を示唆した。

ただ、バグダディ容疑者のラッカ潜伏などの情報が増えた背景については、少数派クルド人の戦闘員がラッカまで約64キロ前後の地点に肉薄したこととの関連性を指摘。この軍事圧力を受け、ラッカ地域でのISIS指導陣や武器、装備品の移動が目立ち、それだけ米軍の空爆につながる標的特定の機会が増したと述べた。

同容疑者の新たな居場所を示す諜報を入手し、確認されれば、迅速な空爆が命令されるとみられる。米国のカーター国防長官は今月、機会があるなら間違いなく実行するとも明言していた。

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