米軍、ソマリアで過激派掃討の作戦拡大 無人機攻撃を増強

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物陰に向かって走るソマリア兵。米軍がソマリアでの掃討作戦を拡大している

物陰に向かって走るソマリア兵。米軍がソマリアでの掃討作戦を拡大している

ワシントン(CNN) アルカイダ系のイスラム過激派「シャバブ」と政府軍などの戦闘が続くアフリカ東部のソマリア情勢に関連し、米国防総省当局者は26日までに、シャバブ掃討の米軍の作戦を過去数週間、拡大させていることを明らかにした。

作戦拡大は武装無人機の攻撃増強などから成り、政府軍に肩入れするアフリカ連合(AU)の平和維持軍への直接的な軍事支援を狙っている。シャバブはここに来てAUの平和維持軍への攻撃を強めている。

複数の米国防総省当局者によると、武装無人機はジブチにある米軍関連施設から出動。エチオピアに拠点がある無人機は情報収集や監視などの活動に当たっている。武装無人機などは特に戦線でのシャバブ戦闘員の根絶を狙っている。

平和維持軍には十数カ国が参加しているが、大部分はケニアとエチオピア両国軍兵士が占める。

ソマリアにおける米国の軍事介入はこれまで、空爆や特殊作戦部隊の展開でアルカイダや他のテロ勢力に関わる特定の人物の捕捉(ほそく)や殺害が中心だった。

しかし、ソマリア南部で先月、シャバブが平和維持軍の基地を占拠し、兵士50人を殺害したとする襲撃が無人機の攻撃拡大を促す契機となった。米国は、この襲撃はシャバブが特定の標的を襲い、奪還する能力を見せ付けたと判断し、無人機の投入拡大はこの種の攻撃を阻止するのが目的ともしている。

過去10日間で実施した無人機攻撃は少なくとも7回で、今後も続く見通し。7月14日にはケニアの平和維持部隊へのシャバブの襲撃が差し迫っていたとして空爆に踏み切り、地上のAU軍の砲撃などの応戦につなげていた。

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