不明マレーシア機の翼の一部か、インド洋の島で残骸発見
(CNN) インド洋西部のフランス領レユニオン島沖で29日、ボーイング777型旅客機の機体の一部と見られる残骸が見つかった。フランス空軍などは、昨年消息を絶ったマレーシア航空MH370便の残骸の可能性もあるとみて調査に乗り出したことを明らかにした。
残骸の写真を見た関係者は、ボーイング777型機には翼のフラッペロンと呼ばれる部分に独特の特徴があり、写真の残骸にその特徴が見られると指摘した。
レユニオン島はアフリカ東部のマダガスカルから約700キロの距離にある。米ニューヨークに滞在中のマレーシア運輸相は、「見つかった残骸が370便のものかどうかを確認するため、調査団を派遣した。できるだけ早く見極めたい」と語り、マレーシア政府が同島に調査団を派遣したことを明らかにした。
専門家によると、ボーイング777型機の各部品に入っている個別の製造番号から、MH370便かどうかが容易に判別できる見通しだという。
乗客乗員239人を乗せたMH370便は昨年3月8日、マレーシアのクアラルンプールから北京へ向かう途中で消息を絶った。同機は突然針路を変更してインド洋に墜落したとの見方が強まり、大がかりな捜索が行われていたが、これまでのところ手がかりはつかめていなかった。