天津市の倉庫で新たな爆発や火災 国営メディア
中国・天津(CNN) 天津市の化学物質倉庫での大規模な爆発炎上で、中国の国営メディアは15日、新たな爆発や火災が発生したと伝えた。新華社通信は爆発の再発で分厚い黒煙が立ち上っていると報じた。
武装警察当局筋の情報を引用した別のメディアによると、災害現場から3キロ以内にいる住民ら全員を退避させた。CNNは、この新たな避難指示の設定区域内には少なくとも1カ所の退避施設があると先に報じていた。
倉庫での爆発などは12日に発生、TNT火薬相当で20トン以上の規模とされる。災害対策当局などのまとめによると、少なくとも85人がこれまで死亡、負傷者は、700人以上に達した。居住先を失った住民らは数千人規模となっている。
火災は14日までに大部分が鎮火したとみられていたが、周辺住民の間では化学物質による汚染への懸念が消えていない。
倉庫にあった化学物質について、天津行政当局は詳細なリストを示せる段階にはないとの立場を示した。