スロバキア、受け入れ難民は「キリスト教徒に限定」
(CNN) 内戦中のシリアやアフガニスタン、アフリカ諸国から欧州を目指す難民が増える中、中欧のスロバキア政府は20日、難民の受け入れはキリスト教徒に限定したい意向を明らかにした。
スロバキア内務省のネティク報道官はCNNに対し、この方針は差別に基づくものではなく、難民が長期的に滞在したいどうかの観点から判断したものだと述べた。
スロバキアのイスラム教徒はごく少数で、モスクもなく、イスラム教徒の移民が溶け込むには難しい環境だという。
「本当にスロバキアで新たな人生を始めたいと望む人々を中心に受け入れたい理由はここにある」とネティク報道官は述べる。「スロバキアはキリスト教の国として、シリアから来たキリスト教徒に国内の新たな住まい探しの手助けができる」
欧州連合(EU)は7月、3万2000人を超える難民を加盟各国で分担して受け入れることを決めた。12月までにさらに8000人が割り当てられる。押し寄せる難民への対応に追われるイタリアやギリシャの負担を軽減するためだ。