タイ爆破テロ 容疑者を逮捕、住居から爆弾の部品も見つかる
バンコク(CNN) タイ当局は29日、首都バンコク中心部にある「エラワン廟(びょう)」で17日に起きた爆弾テロの容疑者を逮捕したと発表した。
警察報道官によると、容疑者の男はバンコク郊外の自宅アパートで逮捕された。18日に同市内を流れるチャオプラヤー川の桟橋で起きた別の爆発にも関与していたとみられる。2件目の爆発による犠牲者は報告されていない。
警察はエラワン廟爆破の実行犯として、現場の監視カメラに映っていた「黄色いシャツに黒っぽい縁の眼鏡」の男の似顔絵を公開していた。逮捕された容疑者は別人だが、「2件の爆破テロを実行した組織の一員」とみられている。
報道官は当初、同容疑者がトルコ人だと発表した。しかしその後CNNに語ったところによると、容疑者が持っていたトルコのパスポート2冊はいずれも偽物と判明した。このほかにも多数の偽パスポートなどの証拠が見つかっているという。
容疑者のアパートからは、爆弾に使われたのと同じ種類の機械部品も発見された。アパートはイスラム教の住民が多いことで知られるノンチョク地区にあり、周囲には警察幹部や法医学専門家、軍要員らの姿がみられた。
エラワン廟爆破の犯行声明は出ていない。警察は容疑者の逮捕につながる情報の提供者に懸賞金を出すと発表していた。