アフリカ連合の基地に襲撃、兵士37人死亡 ソマリア
ナイロビ(CNN) アフリカ東部ソマリアで、アフリカ連合(AU)部隊の基地がテロ組織「シャバブ」に襲撃され、AUの兵士少なくとも37人が死亡した。ウガンダとソマリアの軍関係者が明らかにした。
ソマリア南部にある基地は、1日にシャバブに襲撃された。ソマリアの治安関係者によると、この戦闘でソマリア軍の兵士少なくとも25人が死亡。ウガンダ軍の広報は、同国の兵士12人が死亡したことを明らかにした。ウガンダ率いるAUソマリア・ミッション(AMISOM)にこれほど多くの犠牲者が出たのは2012年以来。
欧米の関係者の話では、死亡した兵士は50人に上るとの情報もある。
AMISOMの部隊はウガンダ、ブルンジ、ケニア、エチオピア、ジブチ、シエラレオネから派遣された2万2000人で構成される。シャバブの戦術は、市民や政府関係者を狙った自爆テロなどの散発的な攻撃から、辺境にあるAU基地を狙う本格的な作戦へとシフトしているようだ。
7月にはエチオピアの部隊や、主にブルンジ兵が駐留するソマリアの基地がシャバブに襲撃され、AMISOMの兵士数十人が死亡する事件も発生。シャバブのメンバーは1日の襲撃について、7月の襲撃を実行したのと同じ約200人の部隊が仕掛けたと語った。AMISOMが民間人を攻撃したことに対する報復だったと主張している。
欧米の関係者によれば、シャバブは基地の近くにある2つの橋を破壊してウガンダ兵の脱出を阻み、爆弾を積んだ車で基地の防御線を突破した。国連が空から負傷者の救出に向かったが、悪天候に阻まれて現場に到達できなかったという。
米国は3日、シャバブを強く非難する声明を発表した。