ブダペストに足止めの難民ら、徒歩で隣国へ 当局はバス用意
(CNN) 移民・難民らが西欧諸国へ向かう経由地としてハンガリーに殺到している問題で、首都ブダペストの駅で待機していた難民らは4日、徒歩でオーストラリア国境に向かい始めた。ハンガリー政府はバス100台を用意するなど、対応に追われている。
現場入りしたCNN記者によると、1000人を超える人々が荷物を手に、ブダペスト市外の幹線道路に沿って徒歩で移動。ブダペスト東駅で欧州の政治家が決定を下すのをこれ以上待っていることはできないため、必要とあれば徒歩でドイツまで向かうことを決断したという。ブダペストからオーストリアの首都ウィーンまでの距離は約250キロ。
警察は徒歩で移動する人々を阻止する動きには出ていないが、通行車両からの移民らの身を守るなど、混乱を抑える措置を取っている。通り過ぎる人々に食料や水を渡すハンガリー国民の姿も見られた。
これに対しハンガリー政府の報道官は、100台のバスを用意し、徒歩で移動する人やブダペスト市内の駅に滞在する人をオーストリアまで移送する方針を発表。バス乗車は強制ではないとも付け加えた。
CNN記者の情報によると、5日早朝、幹線道路沿いを歩く人々を乗せるため4台のバスが到着。移民らはブダペストの西30キロの町、ヘルセグハロムでバスに乗り込んだ。バスはオーストリア国境に向かった。