印首都のデング熱、近年で最悪の被害 治療後手で死者相次ぐ
ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーの行政当局者は17日までに、首都内でデング熱の被害が拡大し、過去5年では最悪の規模に達していると報告した。今年これまで感染が判明したのは少なくとも1872人で、ここ数週間で7人が死亡した。
2010年通年のデング熱の患者は1695人。首都行政当局者は、症状が軽くても入院を求めるなど住民の間に一種のパニック現象が生まれているとも述べた。首都圏当局が運営する病院などは満杯の状態になっているという。
病院が治療を拒否したため6歳男児が死亡する報道もあった。治療不足で死亡した7歳男児の両親が自宅屋根から飛び降り自殺する悲劇も最近起きた。当局は患者増加を受け無料診療を提供する首都圏当局が運営する病院に数百のベッド増加を指示。民間病院に対しては入院など求める患者を追い返さないことを義務付けた。
インド保健省によると、全国規模でのデング熱患者は2013年が7万5808人で、14年は4万571人。ただ、第3者の研究者は、実際の数字ははるかに高いと見ている。