ダライ・ラマが訪米中止、体調理由に 中国は「歓迎」か
(CNN) チベット亡命政府などは25日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(80)が今年10月に予定していた米国訪問を取りやめたとの声明を発表した。
定期の健康診断で数週間の静養が必要と判明したための措置としている。ダライ・ラマは10月17日からコロラド、マサチューセッツ、ペンシルベニア、ユタ各州を訪問し、講演などを行う計画だった。
ダライ・ラマの訪米中止は中国政府に好感される可能性がある。中国はダライ・ラマを分離主義者として非難しており、これまでも米政府当局者らとの会談に強く反発してきた。
米国務省の報道担当者は米国訪問が取り消されたことについて「ダライ・ラマは尊敬される世界的な人物であり、米国は常に歓迎している」と述べた。