ロシアの空爆支援受け入れの可能性も イラクの駐米大使
(CNN) イラクのルクマン・ファイリ駐米大使は10日までに、同国内の過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討作戦でロシアが空爆支援などを申し出た場合、これを拒否せず真剣に検討する用意があることを明らかにした。
CNNとの会見で述べた。イラクは国内からISISを一掃するため全ての支援を求めていると指摘。「イラクにとっての必要性の在り方が最も重要な要因になる」と述べた。
ただ、イラクが現段階で他国に支援を求めているわけではないとも指摘。「我々にとって米国とその有志連合軍が主要なパートナーである」とも語った。
イラクのイスラム教シーア派の有力政治家は最近、ロイター通信に同国は近くロシアに空爆支援を求めざるを得ないかもしれないとの見方を表明。しかし、ファイリ大使はロシアの軍事介入に関し突っ込んだ協議は持たれていないと述べた。
イラク政府は2週間前、ISIS掃討戦で情報共有を図る計画でロシア、シリアやイランと合意していた。ただ、同大使は米政治と国際的な地政学を踏まえ、この情報共有計画に慎重に対応する姿勢を示した。
ロシアはシリアで空爆などの軍事行動を拡大している。