台風で2人死亡、2万人避難 フィリピン
(CNN) 台風24号(コップ)がフィリピン北部のルソン島に上陸し、災害対策当局などによると、18日までに2人が死亡、約2万人が避難した。土砂崩れや洪水の被害は今後さらに広がる恐れもある。
地元当局によると、ルソン島では暴風雨のため民家の壁が吹き飛ばされて62歳の女性が死亡。首都マニラでも14歳の少年が倒木の下敷きになって死亡したほか、3歳の男の子を含む4人が負傷した。
ルソン島のアウロラ州では洪水や土砂崩れで道路が寸断され、複数の集落が孤立。国営フィリピン通信は陸軍からの情報として、多数の民家が倒壊し、樹木がなぎ倒されていると伝えた。軍などが出動して寸断された道路の復旧に当たっている。
台風は非常にゆっくりした速度でルソン島を北上する見通し。中国上空の高気圧に阻まれて同島北部に数日間停滞すると予想され、土砂崩れや河川の氾濫(はんらん)によって被害がさらに拡大する恐れもある。
空の便は欠航が相次ぎ、港では数千人が足止めされた。各地で停電の被害も広がっている。