カナダ次期首相、オバマ氏に対ISIS空爆からの撤退を表明
(CNN) カナダ総選挙で野党・自由党を勝利に導き、次期首相への就任が決まったジャスティン・トルドー党首は20日、オバマ米大統領と電話で会談し、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する米軍主導の空爆作戦から撤退することを伝えた。
トルドー氏は選挙戦で空爆からの撤退を公約に掲げていた。同日の記者会見では、自身の公約をオバマ大統領も承知していると述べたが、撤退の具体的な時期には言及しなかった。
カナダは昨年11月、イラクでISISへの空爆を開始。今年4月には対象をシリアにも拡大した。空爆参加に踏み切った現職のハーパー首相に代わり、トルドー氏が今後数週間のうちに就任する見通しだ。
カナダ軍によると、同国が対ISIS作戦に送り込んでいる6機の戦闘機「ホーネット」は、先週までに計1046回出撃した。このうち何回が空爆の任務だったかは明らかでない。そのほかに空中給油や偵察飛行も数百回実施している。