サウジ王子ら5人、薬物の密輸容疑で拘束 レバノン空港

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カプタゴンの錠剤(右)とコカインの入った容器

カプタゴンの錠剤(右)とコカインの入った容器

(CNN) レバノン当局は28日までに、首都ベイルートの空港から薬物2トンを国外に密輸しようとしたとしてサウジアラビアの王子を含む5人を拘束した。治安筋が明らかにした。

レバノン国営通信によると、王子らは26日にベイルート・ラフィク・ハリリ国際空港で、「カプタゴン」と呼ばれる覚醒剤アンフェタミン系の錠剤2トンをプライベート機に積んでサウジに向かおうとしていたという。

同空港で摘発した薬物の量としては過去最大。

国連薬物犯罪事務所は、「欧州南東部から密輸されたアンフェタミンが中東市場、特にサウジアラビアでカプタゴン錠剤の主要な原料になっているとの報告がある」と指摘。今年6月には、「ISIL(過激派組織『イラク・シリア・イスラム国』=ISIS)やヌスラ戦線がカプタゴンの製造に必要な前駆物質の密輸を手助けしていると見られる」と述べ、テロ組織がカプタゴンの取引に関与しているとの見方も示していた。

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