米空母にロシア哨戒機が接近、米戦闘機が緊急発進
(CNN) 米海軍は29日、朝鮮半島沖で韓国軍と軍事演習中の米空母にロシア軍の哨戒機2機が接近し、米海軍の戦闘機が緊急発進して対応したと明らかにした。
海軍によると、ロシアの哨戒機Tu-142ベア2機が27日に米空母ロナルド・レーガンから1カイリ(1852メートル)以内の距離に接近。F/A18戦闘攻撃機4機が緊急発進した。
空母を周辺で護衛していた艦船がロシア機に呼びかけを行ったが応答はなかったという。同演習にはミサイル巡洋艦1隻とミサイル駆逐艦3隻も参加していた。
米海軍のウィリアム・マークス中佐は「米軍機が米海軍の艦船に接近した航空機を誘導するのは通常の運用規定だ」「この種の対応は前例がないものではない。今回の対応は全体として安全だったと言えるだろう」と語った。
軍事専門誌IHSジェーンズの専門家によると、冷戦終結以降に減少していた米ロ両軍の接近事案は、特にこの1、2年増加してきているという。
今年7月には、ロシアの戦闘機が米カリフォルニア州及びアラスカ州沖に接近し、米機が緊急発進。6月には、クリミア半島沖の黒海の公海を航行中の米ミサイル駆逐艦のそばをSu―24戦闘爆撃機が通過する動画が公開された。