ロシア機墜落、機内に爆弾か レコーダーの解析進む
(CNN) エジプト・シナイ半島で発生したロシア・コガリムアビア社の旅客機墜落について、フライトレコーダーの解析に当たっていた欧州当局の調査員らは6日、墜落の原因は事故ではないとの見方を示した。CNN系列局のフランス2が伝えた。
調査員らは、コックピットの音声を記録したボイスレコーダーの記録から爆発が起きたことが示されていると指摘。またフライトレコーダーには、飛行の初期段階で機器の不具合を示す兆候はなく、爆発が事故によるものではないことを確認したという。
フランス2によると、最初の24分間は何も問題がなかったが、次の瞬間、突如として音声が途絶え、これ以降はコックピット内の会話が記録されていないことから、調査員らは機内に爆弾があったと確信したという。
CNNの航空専門家は、「ある種の爆発音が聞こえたとすれば、それはほんの一瞬だ。そうなれば電力が完全に失われる前に(レコーダーの)数値が混乱する。もしこの報告書が正しければ、(調査員らは)音を聞き、これを特定できるとの分析を下したことになる」と述べた。機体が構造的な不具合により分解した場合、より多くのノイズが長時間にわたって聞こえたはずだという。
フランスの航空事故調査機関BEAはCNNに対し、エジプトの当局者が24時間以内に墜落調査について発表を行うと述べた。一方、エジプト外務省はツイッターで、同国の民間航空省が現地時間7日午後5時に新たに会見を開くと明らかにした。会見の詳細は不明。