シリア・トルコ国境でロシア軍用機が墜落 ロ外務省
イスタンブール(CNN) ロシア外務省の報道官がCNNに語ったところによると、同国の軍用機が24日、シリア北部のトルコ国境付近で墜落した。
墜落原因や操縦士の安否は不明だという。
トルコのアナトリア通信は、同国と国境を接するシリア北部で同日、「国籍不明」の軍用機が墜落したと伝えていた。
同通信によれば、墜落の瞬間を撮影した映像があり、操縦士がパラシュートで脱出した様子が映っている。墜落現場からは濃い煙が立ち上るのが見えたという。
シリアのアサド政権と対立するトルコ政府は、過去に何度もシリア側の領空侵犯を非難してきた。
一方、ロシアはアサド政権を支持する立場を取ってきた。同国は9月末以降、シリアで空爆を実施している。
昨年3月にはトルコがシリアの戦闘機を撃墜。当時の首相で現大統領のエルドアン氏はシリア側の領空侵犯が理由だと述べ、以後さらに厳しく対応すると表明した。
これに対してシリアの国営メディアは、戦闘機が飛んでいたのはシリア北部上空だったと主張し、撃墜はトルコによる「あからさまな侵略行為」だと強く非難していた。