シナイ半島のホテル襲撃、4人死亡 ISISが声明
カイロ(CNN) エジプトのシナイ半島北部アリーシュで24日、ホテルが武装勢力に襲撃され、宿泊していた裁判官など4人が死亡、12人が負傷した。
国営メディアやエジプト軍によると、死亡したのは裁判官1人と警察官2人、民間人1人。襲撃側は3人全員が死亡した。
この事件に関連して過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がツイッターに犯行を認める声明を掲載した。
エジプト軍の広報によると、事件が起きたスイス・イン・ホテルには議会選挙を監督する司法委員会の裁判官が宿泊していた。自爆テロを実行しようとした1人は、ホテルの入り口前で警備員に止められ、自動車に仕掛けられた爆弾が爆発して死亡した。
もう1人はホテル内に侵入して調理場で自爆。残る1人は客室で無差別に銃を乱射した。
エジプトでは前日の23日に議会選の投票が行われていた。国営メディアによると、シナイ半島北部では23日にも警官1人が爆弾で死亡している。
同半島北部では数年前から治安部隊と武装勢力の衝突が激化。政府関係者や治安当局者を狙ったISISの襲撃で数百人が命を落としている。
10月には乗客乗員224人を乗せたロシアの旅客機がシナイ半島に墜落し、ISISが犯行を認める声明を出していた。