中国北部で今年最悪の大気汚染 当局が警報
(CNN) 中国当局は2日までに、北京など北部一帯の大気汚染が悪化しているとして、4段階のうち2番目に重大とされる「オレンジ」警報を今年初めて発令した。
国営新華社通信によると、オレンジは最悪レベルの「赤」に次ぐ水準。
大気汚染に関連する業界の工場2000カ所以上が操業停止を命じられ、学校は屋外の活動を全て中止するよう指示を受けた。北京市内では1日、少なくとも1校が全ての授業を中止した。
ソーシャルメディア上には、スモッグで見えなくなった北京市内の名所を撮影し、建物の輪郭を書き加えた画像が投稿された。
北京の米大使館によると、米当局が定める大気質指数(AQI)で示した1日の汚染状況は531。30日に記録した568からわずかに改善したものの、依然として「指数の枠外」に及ぶ深刻なレベルだという。AQIが100を超えると、敏感な人には有害な影響が出るとされている。
中国は温室効果ガスの排出量が世界で最も多く、2030年をピークに削減することを目標にしている。暖房や発電に使われる石炭が最大の排出源で、寒い季節は特に汚染が深刻化する。
Lost in Beijing! Netizens outline iconic buildings that are utterly invisible amid the worst #smog this year pic.twitter.com/j6lYjnwZeQ
— China Xinhua News (@XHNews) 2015, 12月 1