ロシアがタリバーンと情報共有、対ISISで
ワシントン(CNN) ロシアのプーチン大統領は、アフガニスタンで勢力を拡大しつつある過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対抗するため、かつて敵対していたアフガニスタンの反政府勢力タリバーンとの情報共有に乗り出した。
ロシア外務省報道官によると、ロシア政府とタリバーンとの接触は、ISIS掃討のための戦闘に関する情報共有や交換に限定する方針。
米軍司令官は先月の議会証言で、ISISがここ数カ月の間にアフガニスタンで勢力を拡大しつつあり、アフガン国内に最大で3000人の戦闘員がいると報告していた。
プーチン大統領は長年にわたってカフカス地域のイスラム過激派への対応に苦慮。シリアではISISに対する空爆を行っている。
カフカス地域からは多数がシリアでISISに加わっていると言われ、アフガニスタンはトルクメニスタンやウズベキスタンといった旧ソ連圏の国と国境を接していることから、プーチン大統領はタリバーンと組むことで、戦闘員の流れを断ち切る狙いがあると専門家はみる。