小頭症との関連疑われるジカ熱、プエルトリコでも感染者
(CNN) 蚊が媒介し、ブラジルでは新生児の小頭症の増加との因果関係も指摘されているジカ熱について、カリブ海の米自治領プエルトリコで初の感染者が出たことが2日までに分かった。衛生当局者が明らかにした。
プエルトリコのペドロ・ピエルルイシ議員は先月31日、声明を出し、市民に平静を呼びかけたうえで、蚊に刺されるのを避けるよう注意を促した。米疾病対策センター(CDC)の専門家が1月初旬に来訪し、「同ウイルスの適切な診断と治療」について地元医師に助言する予定だという。
CDCはプエルトリコなどの感染地域を訪れる観光客に警告を出しており、妊婦を中心に、ウイルスを媒介するネッタイシマカから身を守るよう呼びかけている。
ネッタイシマカは熱帯気候で繁殖し、都市部ではビルの付近などに生息。室内外を問わず昼に刺されることが多いが、夜に刺される場合もある。黄熱病やチクングンヤ熱も媒介する。
ジカ熱を予防するワクチンや感染後の治療薬はない。感染した蚊に刺されると3~7日後に、熱や発疹などの軽い症状が現れ、これが最大で1週間続く。
ジカ熱をめぐっては最近、小頭症の増加との因果関係が指摘されてニュースになった。小頭症は新生児の脳の発達不全につながる神経疾患。頭が極端に小さい子どもが生まれ、深刻な発育障害が残ったり、幼少時に死亡したりすることもある。
2015年初めに最初の感染者が現れたブラジルでは同年、小頭症を疑われる症例が20州で2400例以上も報告され、前年の147例に比べて激増。医者らはすぐに、こうした母親の大半は妊娠の初期に、微熱などジカ熱に似た症状を訴えていたことを突き止めていた。