ISIS、戦闘員の給与を半分にカット 戦費が圧迫
米国務省によれば、ISISは石油ビジネスを大きな資金源としており、2015年初めの時点で月額4000万ドル(現在のレートで約47億円)の資金を石油から調達していた。これに対して有志連合はISISの石油関連施設を狙った空爆を強化。ISISが石油から得る収益は大幅に減っているという。
さらに米軍は今月に入り、ISISが多額の現金を保管していたイラク中部モスルの建物に大量の爆弾を投下した。
ISISは公共サービスの運営や住民からの税金の徴収、食費の補助などの事業も行っており、そのための設備費や事務職員の給与なども負担する必要がある。
CNNMoneyの推定によれば、ISISの年間収益は最盛期で総額20億ドル(約2353億円)だった。しかしこの額は、イラクでISISに占領された地域に対して同国政府が割り当てていた予算に相当する。