マザー・テレサ、9月に聖人へ ローマ法王が発表
ローマ(CNN) ローマ法王フランシスコは15日、インドの貧しい人たちへの奉仕に生涯をささげたマザー・テレサを9月4日に聖人に列すると発表した。翌日は、1997年9月5日に死去したマザー・テレサの命日に当たる。
イタリアのカトリック協会紙アべニーレによると、フランシスコ法王は昨年12月、脳腫瘍(しゅよう)を患っていたブラジル人男性がマザー・テレサへの祈りのおかげで回復したとして2つ目の奇跡を認定し、マザー・テレサを聖人に列すると発表していた。奇跡はマザー・テレサの死後に起きた。
2003年10月には当時のローマ法王ヨハネパウロ2世が1つ目の奇跡を認定し、「福者」に列していた。
ローマ法王庁によると、マザー・テレサは1910年にアルバニアに生まれて洗礼を受け、18歳でアイルランドの修道院に入った。数カ月後にインドに渡り、マザー・テレサと呼ばれるようになった。
それから約20年後、インドで列車に乗っている時に、貧しい人たちのために奉仕しなさいというキリストの声を聞いたとされる。
1948年、シンボルとなった青い縁の入った白いサリー姿で奉仕活動を始め、けが人の体を洗ったり、病人の看護や看取りを行った。
その活動はインド全土に広がり、79年にはノーベル平和賞を受賞した。