ナイジェリアで集団拉致の女子生徒、隣国で自爆未遂か
(CNN) ナイジェリアの国営放送NTAは26日、カメルーンで自爆を計画していた少女たち2人は2年前、ナイジェリア北東部の村チボクから拉致された女子生徒だった可能性があると伝えた。
カメルーンの国営放送CRTVによると、同国北部の村リマニ付近で25日、自爆攻撃を実行しようとしていた少女3人を地元自警団員が見つけ、未然に取り押さえた。
少女のうち1人は逃走したが、2人はカメルーン軍に拘束された。うち1人は調べに対し、2014年4月にナイジェリアのチボックで同国の過激派「ボコ・ハラム」に拉致された女子生徒の中に自分もいたと話しているという。
チボクでは当時、十代の女子生徒276人が拉致された。約50人は脱走に成功したが、連れ去られた少女たちは強姦、虐待されたりイスラム教への改宗を強いられたりしている可能性がある。
CRTVによると、拘束された2人のうち1人は治療のため医療部門へ送られた。病状は公表されていない。またNTAは、1人の少女が大量に薬物を与えられて意識障害に陥っているとの見方を示した。
ボコ・ハラムは現地の言葉で「西洋の教育は罪」という意味。ナイジェリア全土へのイスラム法(シャリア)導入を目指し、特に女子教育に強く反対して教育機関への攻撃を繰り返している。