ドローン、英旅客機に衝突か 操縦士が証言
(CNN) スイスから英国へ向かっていた英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の旅客機に17日、小型無人飛行機(ドローン)と思われる物体が衝突した。当局者が明らかにした。
ロンドン警視庁によると、同機はスイスのジュネーブからロンドンのヒースロー空港へ向かっていた。途中、ドローンの衝突と思われる物音が聞こえたと操縦士が証言しているという。
同機はヒースロー空港に無事着陸。BAの広報によれば、搭乗していた乗客132人と乗員5人にけがなどはなかった。
当局によると、ドローンは機体の前部に衝突したとみられる。持ち主は不明で、これまでのところ逮捕者は出ていない。
旅客機の機体は点検の結果、異常がないことが確認された。
ドローンが旅客機に衝突するのは異例だが、特に米国などではドローンが絡むニアミスが頻発し、有人機側が回避行動を強いられる事態も発生している。
2013年~15年に起きたドローンと有人機のニアミス事故921件について調べた調査では、約150メートル以内に接近した事例が3分の1を超えていた。ニアミスのほとんどは、航空機の交通量が多くドローンの使用が禁止されている場所で起きていた。
ドローンが旅客機などに接近すればエンジンに吸い込まれたり操縦室に突っ込んだりして重大な事故につながる恐れもある。