英女王にまつわるお金の話、世間が思うほど裕福ではない実態
ロンドン(CNNMoney) 21日で90歳の誕生日を迎えた英エリザベス女王。人が住む城としては世界一大きく、長い歴史を持つウインザー城を公邸とし、この城を含めて9棟の邸宅を持つ。王室が保有する世界でも希少な宝飾品を含む芸術作品のコレクションは値段の付けようがない。
それでもエリザベス女王は世間が考えるほど裕福ではなく、王室の財宝のほとんどは女王の私物ではない。
英紙サンデー・タイムズによれば、女王の私有財産は推定3億4000万ポンド(約533億円)。世界の富豪に比べれば取るに足らない。
英国一の資産家であるジェラルド・グローブナー・ウェストミンスター公爵の資産は米ドル換算で推定129億ドル(約1兆4000億円)。エリザベス女王は昨年、英国の長者番付の上位300位から初めて脱落した。
女王の年収のうち、出張経費や身辺警護、宮殿の維持管理、職員の人件費などに充てるために公費から受け取った助成金は昨年の金額で3790万ポンド(約59億円)。このうち3570万ポンドを支出し、残りは積み立てた。