パリ同時テロ容疑者、仏裁判所に出廷も答弁拒む
パリ(CNN) 昨年11月に起きたパリ同時多発テロの実行犯の1人とされるサラ・アブデスラム容疑者(26)が27日、ベルギーからフランスに移送された。容疑者はパリの裁判所に出廷したが、移送で疲労困憊(こんぱい)しているとして、起訴内容についての答弁は拒んだ。
アブデスラム容疑者の弁護を担当するフランク・ベルトン氏によれば、次回の出廷は5月20日の予定だ。
フランスのウルボアス法相は、容疑者は最高レベルの警備態勢を敷いた独房で拘留されると述べた。
パリ南郊にある刑務所の関係者はCNNに対し、アブデスラム容疑者が拘置される予定であることを認めている。
パリ同時多発テロの実行犯のうち、生存しているのはアブデスラム容疑者のみ。3月にブリュッセルで、ベルギー当局との銃撃戦の末に逮捕された。